成長日記

青森県青森市荒川小学校あおもりけん あおもりしあらかわしょうがっこう

2月25日(月)

 

出席児童39名が、NPO日本養殖振興会の齊藤浩一代表理事をオブザーバーに迎え
陸養の最終結論の議論を交わしました。

ヒラメを半年間育てた感想

・小さい頃は可愛いなと思っていた。
・大きくなって来た時、齊藤先生から「今までで一番大きいかも」と言われて嬉しくなった。
・大きくなると、餌やりの時によく水をかけられた。餌やりの時の思い出はたくさんある。

ヒラメが死んだ時どう思ったか

・飛び出して死ぬと思わなかったのでショックで、悲しかった。
・自分たちが育てたヒラメとは家族みたいな感じだったので、悲しかった。

ヒラメを育てるようになって変化したこと

・お寿司屋さんに行った時、ヒラメを食べてもいいのかと思った。
・スーパーでヒラメを見ると、学校のヒラメはどうしているかなと思うようになった。
・スーパーに並んでいる魚を見て、捕まってしまってかわいそうだなと思うようになった。
・家で魚を食べる時、骨のある細かいところまでしっかりと食べるようになった。

食べるか食べないか

【第一回意思表示】
食べない               3人
悩み中(どちらかと言うと食べない)  3人
悩み中(どちらかと言うと食べる)  14人
食べる               20人

食べる派の意見

・食べたくはないと思っていたが、放流は制度上出来ないと聞き、また仮に
栽培漁業振興協会が引き取ってくれたとしてもちゃんと生かしてくれるかは分からない
(売られるかもしれないし、食べられるかもしれないし、処分されるかもしれない)ので、自分で食べた方が良いと思うようになった。
・正直抵抗はあるが、他の人に食べられてしまうならいっそ自分で食べようと思った。
・ヒラメは、刺身になったり焼いたりと姿を変えてもヒラメなので、いただいて
自分の中で生きさせたい。

食べない派の意見

・大きくなっても可愛いし、食べたくない。
・世話をしていると「食べる」というイメージが沸かない(成田先生)

※成田先生から「食べる派」に質問。
「食べる以外に、他にヒラメを生かしておくいい方法があったら食べないか」
という質問には、食べる派全員が挙手。
➡「食べる派」でも積極的に食べてみたい児童はゼロということが分かりました。

※齊藤さんからのお話
ヒラメを生かしたいと思って仮に放流したとしても、生存確率は10万分の1と
言われているくらい自然界はとても厳しい。
皆さんの「いのち」はどうやってつないでいるか。牛、豚、鳥、魚はもちろん、
お米や野菜も植物として命がある。命をいただいて生きている。他の命によって
「生かされている」ということを忘れないで。だから自分の命も大事にしなければならない。

【最終意思表示】
食べない               6人
悩み中(どちらかと言うと食べない)  4人
悩み中(どちらかと言うと食べる)  11人
食べる               18人

【多数決】
食べる  29人
食べない 10人

※授業の最後に、今日時点での気持ちということで、食べるか食べないかの
多数決を取ることにし、結果は食べる、ということになりました。
「それでもやっぱりヒラメの命はひとつだから食べられない」という児童もいます。
※齊藤さんからは、あと一ヵ月、死んでしまった2匹のヒラメのことも考えながら、
家族やクラスで話し合ってほしいと話し、食べる日に臨むことにしました。