成長日記

東京都渋谷区加計塚小学校とうきょうとしぶやく かけづかしょうがっこう

陸養プロジェクトを終了して、5年2組担任 原田先生よりご感想をいただきました。


 

今回初めての陸上養殖を行った。
初めてこの話を頂いた時、正直自分自身生物を育てていくことに苦手意識を持っていたため不安感の方が強かった。
しかし、斎藤先生を中心とした、様々な方々にご協力いただき、クエについてまた陸上養殖について詳しくなれたことで楽しみな気持ちになっていった。

そして、初めてクエを育てていくことを子供たちに伝えることに、子供たちは予想以上に嬉しそうな反応であった。その際、今回のプロジェクトの趣旨を伝え、養殖をしていく、最終的にはその育てた魚を食べていく旨を伝えた。さらに、自分たちで育てた魚を食べられることに嬉しさは倍増したようであった。
この時の皆の気持ちは、早く食べたいという気持ちが強かったように思う。

浦和実業高校生物部から育て方を教わり、実際にクエを受け取った。そして本格的に養殖を進めていった。
正直、毎日のお世話は分担を決めていたが大変であったし、子供たちも大変そうであったが、誰も決してサボることなくしっかり世話を続けていくことができた。
途中1組のクエが飛び出して亡くなったということ、クエについて調べ中間発表や放送体験プログラムで番組づくりに挑戦したこともあり、命の儚さ、そして一層クエへの愛情が育ったように思う。

そしていよいよクエを今後どうしていくかという話し合いに。
実際自分のクラスの意見はクエを食べないで育て続けたいという意見が多くなっていたので、どんな話し合いになっていくか少し心配ではあった。
蓋を開けてみるとやはり予想通り、食べる派と食べない派が半々であった。
しかし、やはりさすが子供たちである、話し合いを続けていく中で、食べることで命の大切さを学ぶことができるという意見がクラスの皆が納得をし、結局食べるという意見にまとまった。

今回の陸上養殖を通して、食べることによる命への感謝、人間が成長していくために他の命をもらっていることへの感謝、その命を育てている人や料理を作っている人への感謝など、今まで当然だと思っていたことに対する感謝気持ちがより一層育まれたように思う。なかなか経験できることではない。
今回このように深い学びをさせていただけたことに私自身も感謝していると同時にそんな学びができた子供たちの今後の成長が期待できる陸上養殖プロジェクトであったと思う。
ご協力ありがとうございました。