「議論・実行」の授業を開催!

イベント概要

・開催概要 「陸養プロジェクト2022」議論・実行の授業
・日程:2023年2月2日(木)8時50分~10時25分 議論の授業
      2023年2月9日(木)11時35分~12時20分 実行の授業
・開催場所 渋谷区立神宮前小学校​​(東京都渋谷区神宮前4丁目20-12​​​​)
・参加者  5年生 63名​​​​​​
・講師   NPO日本養殖振興会 代表理事 齊藤浩一 氏

育ててきた思いと心の葛藤                        

2月2日(木)に開催した「議論」の授業では、大切に育ててきたヒラメをどうするかを5年生みんなで考えました。まず、「育ててきたヒラメについてどう考えているか」を出し合うと、「大切で無駄にしてはいけないからこそ食べるべき」「食べるまでが養殖の学習」「一生懸命やってきたからこそ、自分たちで食べたい」という意見がある一方、「海に放したい」「どうしたらいいか判断できない」という意見もあがりました。次に「生きていくために必要なこと」について話し合うと、「食べるもの」「衣食住」「食べないと生きていけない」という意見が多く出ました。この二つの話し合いから、最終的には、半数以上の児童が「感謝して命を頂くことで、命を大切にしたい」という思いをもちました。しかし児童たちが育てたヒラメがまだ小さく、成長が不十分だったこともあり、最終的には自分たちが育てたヒラメは、講師であるNPO日本養殖振興会の齊藤先生に引き取っていただき、大きくなるまで育ててもらうことにしました。

いのちへの感謝を忘れずに                       

1週間後の2月9日(木)、「実行」の授業の時間です。自分たちで養殖したけれどもまだまだ小さかったヒラメは、齊藤先生に引き取ってもらいました。そこで代わりに、齊藤先生が用意してくださった大きく育ったヒラメを、授業のなかで捌いてもらい、火を通してしゃぶしゃぶで試食することになりました。議論の授業で確認したとおり、児童たちはそのいのちの大切さを思い、感謝しながら食べていました。

参加した児童からの声                               

授業に参加した児童からは、「命はかけがえのないもので、感謝すべきもの」「命を扱う職業と思って、板前さんのことを改めてすごいと感じた」「魚はきらいだったけど、これからは感謝の気持ちをもって残さずに大切に食べたい」「ヒラメを大きく育てるのはすごく難しいことが分かった」などの声がありました。また先生からは、「子どもたちにとって大きな成果があったことを実感しています。​​空っぽになった水槽を見て、寂しくもあり達成感もあります」との感想をいただきました。