成長日記

射水市立放生津小学校いみずしりつ ほうじょうづしょうがっこう

富山・放生津小では、育てたサクラマス達を、堀岡養殖場さんにお返しました。
その翌週。最後の授業の日です。

堀岡養殖場の方が、堀岡養殖場さんで大切に育てられたサクラマスを、さばいてくださいました。魚を締める作業は事前に終えています。自分たちで育てたサクラマスより、はるかに大きくて立派です。 ?? 目の前に魚がいるのに、どうしてみんな上を見上げているのでしょう?

 

 

 

 

なるほど!手元が良く見えます。

 

ここが背骨、ここが内蔵。さばきながら魚の部位を説明いただきました。鮮やかな手さばきです。初めて魚をさばく所を見る子もいたようです。子どもたちは興味津々で、質問も飛び交いました。身の色は、美しい桜色です。

堀岡養殖場の老月さんが、「今回は、皆さんは生産者から消費者という立場になります。命に感謝して食べてください」とお話しくださいました。立場が違うと、魚への見方も変わります。

朝から堀岡養殖場の方が、心を込めて調理してくださった、サクラマスのから揚げです。地元の人もサクラマスはなかなか食べられない高級魚!
「おいしい!」口に入れた子供たちから、笑顔が広がります。育ててきたサクラマスの事を思い、しっかりと味わいます。

次は、半年間使った水槽の掃除と解体です。斉藤先生は、感謝には2つあります、とおっしゃいました。ひとつはいのちをいただくこと、もう一つは作ってくださった人への感謝です。普段、何げなく行っている「いただきます」には、大切な意味が込められていました。

担当を分けて、水槽の掃除が始まりました。斉藤先生は、プロジェクトの当初、「みんなで、協力して、考えて、行動しよう」と呼びかけていました。今日もそれが実践できるでしょうか?

みんな、さすが!水槽のあったところの掃き掃除まで自主的に取り組んでくれ、あっという間にきれいになりました。

水槽やろ過漕、サンゴ砂は、半年間の間に、とても汚れていました。養殖の課題は、この汚れです。魚が海で獲れなくなったからといって、養殖をどんどん増やしても、海は汚れていく一方なのです。自分たちの海をきれいに守ってゆくことが、安定した漁業にもつながるのですね。

最後に、子どもたちから、齊藤さんや陸養プロジェクトのスタッフに、感謝の言葉やお手紙をいただきました!

放生津小は、旧新湊市にあり、漁業も盛んな新湊の地は、おいしい魚の町としても有名です。いつまでも、おいしい海の魚が食べられるように、自分たちの海に目を向けていきたいですね。