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陸養2018

成長日記

東京都台東区立忍岡小学校とうきょうとたいとうくりつしのぶがおかしょうがっこう

9月7日、10匹のヒラメたちを水槽に受け入れ、陸上養殖を始めた忍岡小の子どもたち。

ところが、思いがけないことが起こりました。

この日も含め、数日間は、台風接近に伴うフェーン現象で、9月にも関わらず、気温が33度という

真夏日でした。深夜も、最低気温が25度近く、かなり残暑の厳しい日だったのです。

 

学校のお休みをはさみ、週明け。ヒラメたちは、既に死んでしまっていました。

かろうじて生き残っていた4匹のヒラメたちは、

日本養殖振興会・齊藤先生が助け出しましたが、結果的には助かりませんでした。

子どもたちだけでなく、先生方など、大人も大変なショックを受けました。

 

10月1日。子どもたちは、考えた末、改めてヒラメを再度受け入れることにしました。

齊藤先生から、死んでしまったヒラメたちについて、

・真夏のような暑さによる水温の上昇が原因と思われること。

・引き取った残り4匹のヒラメも全て死んでしまったこと、恐らく内臓が弱っていたと考えられること

について説明がありました。泣いている子どもたちも多くいました。

例え小さなお魚といえども「いのち」です。

大切さ、育てていくことの難しさ、命に対する感謝を、改めて子どもたちで確認しました。

水槽を設置した理科室の窓には、日光による水温上昇を防ぐため、黒い幕で窓を覆い、遮光の対策がとられました。

9月の受け入れの時には、はしゃいでいた様子の子どもたちも、

今回の受け入れでは、新しく来たヒラメに対する思いやり、責任感のある表情が垣間見られました。

 

「命」と向き合う、養殖の厳しさを実感する出来事となりました。