身近な海とそこに暮らす生き物や漁業について専門家から学ぶ「特別授業」を開催しました!

・開催概要:①第1回特別授業 ②第2回特別授業 ③第3回特別授業
・日  時:①11月2日(木)13時00分~15時00分 
      ②11月16日(木)9時00分~11時00分 
      ③11月28日(火)13時00分~15時00分 
・開催場所:①魚津水族館 ②魚津おさかなランド ③富山県魚津市立よつば小学校
・参加人数:富山県魚津市立よつば小学校の5年生 計93名
・協力団体: 魚津水族館 不破光大さん 吉岡映美さん、魚津おさかなランド 濱住博之さん
       海野文章さん(四季料理 悠 料理長)、浜多虎志さん(漁師)

第1回特別授業 魚津水族館を訪問                           

第1回の特別授業は「魚津水族館」の見学を行いました。水族館では、大水槽のバックヤードを見学。水族館の水槽や濾過システムは、小学校にある養殖で使用している水槽と同じ仕組みでできているということを知り、児童たちはその大きさと数の違いに驚いていました。さらに、飼育員の吉岡映美さんから、魚を飼育する時どのように向き合っているかの説明があり、とにかく解らないことは本やWEBサイトで情報があるのでとことん調べることや観察することが大事で、気になったことは書き残しておくことの大切さを学びました。児童たちは養殖体験を通じて生じた疑問や悩みも相談していました。

第2回特別授業 魚津おさかなランドを訪問                           

第2回特別授業は「魚津おさかなランド」の見学です。「魚津おさかなランド」は魚津漁業協同組合(JF魚津)の水産物荷さばき施設の愛称で、“高度衛生管理型市場から、消費者に安全で新鮮な魚介類を提供!”を柱に、消費者の安全・安心ニーズに対応した水産物荷さばき施設として、全国でも先駆けて誕生しました。
授業では、せり市場の見学に加え、富山湾の環境変化や魚のブランド化の取り組み、カニかご漁についての説明を受けました。世界的にも稀な標高2400m以上の山岳地帯までわずか約25kmに収まる急峻な地形と深海1000m以上の富山湾が可能とする「水循環」についての説明を受けました。

第3回特別授業「地元の魚を大切に扱う想い」                           

第3回は、地元の料理人・海野文章さんと漁師・浜多虎志さんから、「地元の魚を大切に扱う想い」をテーマに多様化する取り組みについて学びました。
授業ではまず、地元の魚津の日本料理店で料理長を務める、海野文章さん(四季料理 悠 料理長)が講演を行いました。料理人になったきっかけや、食材へのこだわり、食材を食べるということについて、ご自身の経験や思いを説明。魚も野菜も生き物であり、生き物は完璧に使い切るというこだわりや、食べるということは命で支えられていることであり感謝の気持ちをもつことが大事であるというお話に、児童たちは真剣に耳を傾けていました。質疑応答では「料理を美味しく作るコツは?」「一番難しい料理は?」など積極的に質問をしていました。
定置網漁師の浜田虎志さんからは、漁師としての活動や想いを話していただきました。漁場が近い魚津は、新鮮な魚が手に入りやすい環境ではあるが、温かい地方の魚が獲れるようになり、獲れる魚種が変わってきたとのこと。環境の良さに頼るだけではなく、魚の質を上げるために神経締めを行う活動をしていることを話しました。また、講演の後には、ヒラメの血抜きと神経締めを実演。神経締めについて浜田さんは「命をもらう感謝の気持ちをこめている」といい、児童たちからは、神経締めのコツや、どんな魚でもできるのかといった質問がでました。
授業の最後は、神経締めと野締めのフクラギの食べ比べを行い、「神経締めの方が生臭さがない」「野締めも魚らしいおいしさがある」など、みんなで締め方の違いを実感していました。

参加した児童からの声                                 

・神経締めと野締めのフクラギの食べ比べの時に、刺身の見た目の色が全然違っていて驚きました!

・漁師さんも料理人さんも魚に感謝して仕事をしているという気持ちを知ることができました。

・自分が食べるまでにいろんな人が携わっていることを知った。